仮MIXの修正って何を伝えればいい?|MIX師が助かる伝え方ガイド

MIX依頼ガイド

「仮MIXが届いたけど、何をどう伝えればいいか分からない…」 「なんとなく違う気がするけど、うまく言葉にできない…」

MIX依頼で意外と多い悩みが、仮MIXへのフィードバックの仕方です。

この記事では、500件以上のMIXを手がけてきた筆者が、MIX師に伝わりやすい修正の伝え方と、よく使えるフレーズ集を紹介します。修正のやり取りがスムーズになれば、仕上がりの満足度もぐっと上がります。


仮MIXとは?

仮MIXとは、MIX師が一通りの作業を終えた段階で提出する**確認用の音源(MP3)**です。

この段階で依頼者さんに聴いていただき、「ここをもう少し変えてほしい」というフィードバックをもらって、最終調整を行います。いわば仕上がりの最終チェックです。

仮MIXは「完成品」ではないので、遠慮なく気になる点を伝えてOKです。


修正を伝えるときの基本ルール

ルール1:感覚的な言葉でOK

専門用語を使う必要はありません。MIX師は「翻訳」するのが仕事です。

そのまま使える表現:

  • 「もう少し声を前に出してほしい」
  • 「なんか声がこもって聞こえる」
  • 「サビがちょっと物足りない感じがする」
  • 「もう少しエコー(響き)がほしい」

こういった感覚的な表現で十分伝わります。「EQの2kHzを…」なんて言う必要は全くありません。

ルール2:「どこが」「どう」気になるかをセットで

修正の精度を上げるポイントは、「場所」と「内容」をセットで伝えることです。

良い伝え方: 「サビの部分、もう少し声を大きくしてほしいです」 「Aメロの最初のほう、声がちょっと遠い気がします」 「2番の始まり、リバーブが強すぎる気がします」

伝わりにくい伝え方: 「全体的になんか違います」 「もっといい感じにしてください」

「全体的に」と言われると、MIX師はどこを触ればいいか判断に迷います。ざっくりでいいので、どのあたりが気になるかを添えてもらえると助かります。

ルール3:修正点はまとめて一度に

仮MIXの修正は回数が限られていることが多いです(当サロンは2回まで無料)。

1回目の修正で「リバーブを強く」、2回目で「やっぱり声も大きく」と小出しにすると、修正回数を消費してしまいます。

気になる点は全部聴き通してから、一度にまとめて伝えるのがベストです。箇条書きで送ってもらえると分かりやすいです。


よく使える修正フレーズ集

実際の依頼で使えるフレーズをまとめました。そのままコピペして使ってOKです。

声の大きさ・バランス

  • 「声をもう少し大きく(前に出して)ほしい」
  • 「声がオケに負けている気がする」
  • 「サビだけ声が大きすぎる気がする」
  • 「全体的にオケをもう少し小さくしてほしい」

声の質感・音質

  • 「声がこもって聞こえる」→ 高域のEQ調整
  • 「声がキンキンする」→ 高域のEQ調整(逆方向)
  • 「声が薄い・細い感じがする」→ 中低域の調整
  • 「声が硬い感じがする」→ コンプやEQの調整

リバーブ(エコー・残響)

  • 「もう少し響きがほしい」
  • 「リバーブが強すぎてお風呂みたい」
  • 「サビだけもう少し響かせてほしい」
  • 「Aメロはもっとドライ(響き控えめ)でいい」

ピッチ補正

  • 「サビの○○の部分、音程が気になる」
  • 「もう少し自然な感じに補正してほしい」
  • 「ケロケロ(機械的な補正)にはしないでほしい」
  • 「ここはあえてそのままにしてほしい」

ハモリ

  • 「ハモリがちょっと大きすぎる」
  • 「ハモリをもう少し目立たせてほしい」
  • 「サビだけハモリを入れてほしい」
  • 「ハモリの音程が気になるところがある」

全体の印象

  • 「もう少し迫力がほしい」→ 音圧・コンプの調整
  • 「もう少し優しい・柔らかい雰囲気にしたい」→ EQ・リバーブの調整
  • 「全体的にもう少し明るい感じがいい」→ EQの調整
  • 「本家の雰囲気に近づけてほしい」→ 参考URLを添えると伝わりやすい

仮MIXを聴くときのコツ

イヤホン・ヘッドホンで聴く

スマホのスピーカーだと細かい部分が分かりません。必ずイヤホンかヘッドホンで聴いてください

2〜3回は聴く

1回目は全体の印象、2回目は細かい部分、3回目は確認。最低でも2〜3回聴くと、気になる点が見えてきます。

時間を空けて聴き直す

すぐに返信しなくても大丈夫です。夜に聴いて、翌朝もう一度聴き直すと、印象が変わることがあります。1〜2日寝かせてから返信するのもおすすめ。

ただし、あまり長く寝かせすぎると全体のスケジュールに影響するので、2〜3日以内を目安にしてください。

「特に問題なし!」も立派な回答

聴いてみて何も気にならなければ、「大丈夫です!」の一言だけで全然OKです。無理に修正点を探す必要はありません。


MIX師が実は嬉しい伝え方

修正依頼だけでなく、良かった点も一緒に伝えてもらえるとMIX師はとても嬉しいです。

「サビの迫力がすごくいいです!Aメロだけもう少し声を前に出してもらえますか?」

このように伝えてもらえると、「サビの方向性は合っている」と分かるので、Aメロの調整に集中できます。結果的に、修正の精度も上がります。


まとめ

  • 専門用語は不要。感覚的な言葉でOK
  • **「どこが」「どう」**をセットで伝える
  • 修正点はまとめて一度に
  • イヤホンで2〜3回聴いてから返信
  • 「特に問題なし」も立派な回答
  • 良かった点も伝えてもらえると嬉しい

仮MIXのやり取りは、依頼者さんとMIX師で一緒に作品を仕上げていく共同作業です。遠慮せず、気軽に伝えてくださいね😊


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